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商品説明

★ スタイリッシュなスタイルのハンディボール。

★ 鏡面加工なのでお手入れカンタン。

★ グッドデザイン賞 受賞。

スペック

* 素材:ポリプロピレン
* 原産国:日本
* 商品サイズ:幅15.5×奥行29×高さ12.6cm
* 重量:0.142kg

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2021年12月 2日 (木)

中森明菜(1866)窓

この元歌は松山千春が1979年にリリースした作品で、オリコンやザ・ベストテンでも上位にいくほどヒットしました。松山はその声が特徴で、哀愁をおびながら力強い芯のある美声が無二の存在です。さらに、自作自演ですがその作詞作曲力はすごいものがあります。多くの名曲を生みだしています。「窓」もそのうちの一つです。

歌詞は男から女に語り掛ける内容ですが、明菜さんのカバーは男の気持ちを分かっている女から相手の女への歌になっています。また明菜さんの発声は見掛け上は松山のような力強さはありませんが、丁寧に切々と歌う中にむしろ女性の芯の強さを感じます。とにかく、名カバーです。

なお、2008年「フォーク・ソング〜歌姫抒情歌」で松山の別の曲「恋」もカバーします。これも素晴らしいカバーです。

 

 

 

2021年12月 1日 (水)

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これは、石原裕次郎が1967年に主演した同名の映画「夜霧よ今夜も有難う」の主題歌として歌ったものです。浅丘ルリ子とのダブル主演でした。といってもあまりに古く、私も見たことがありません。

しかし石原裕次郎のこの歌は、飲み屋やカラオケで盛んに歌われ大ヒットしたと言えます。

明菜さんがこれをカバーしようとした理由や背景は分かりません。縁やつながりが見えません。しかし、歌そのものの世界に惹かれたのかもしれません。男歌ですが、女性から見た切なさや気怠さを歌い上げており、中々聴かせます。ちあきなおみに似た歌い方です。スナックなどで歌われるとコロッと行くでしょう。

夜霧よ今夜も有難う  

 

2021年11月30日 (火)

中森明菜(1864)ハリウッド・スキャンダル

元歌は1978年に郷ひろみが歌ってヒットした曲で、作詞:阿木燿子、作曲・編曲:都倉俊一という作家陣です。郷はこの年は「林檎殺人事件」などTVドラマからのヒットが続き、乗りに乗っていた頃です。

ヒットメーカーの阿木・都倉ですから、売れ線のメロディーと歌詞を書いてくれ、それに郷の甘い歌声が乗りヒットしたわけです。歌詞は、

歌詞

にあるように、ちょいわる男(ヤクザ風)とその愛人との恋愛劇なのですが、深刻な内容のわりに明るい感じするのは郷の歌のせいかも知れません。

このような曲を明菜さんがカバーした理由は分かりません。ザ・ベストテンなどでもこの曲はよく歌われたので、明菜さんが子供(小中学生)の頃にTVで見て好きになったのかも知れませんし、作詞の阿木や作曲の都倉に縁が深いことから来たのかも知れません。

曲そのものはとても良く、私も大好きです。郷の歌唱もステキですが、明菜さんのカバーが味があり、より一層好きです。

 

ハリウッド・スキャンダル

2021年11月29日 (月)

中森明菜(1863)東京砂漠

この元歌は、内山田洋とクールファイブが1976年に出した曲です。69年に「長崎は今日も雨だった」でデビューして以来、大人気ムードコーラスグループになったクールファイブでしたが、やはりリードボーカルの前川清の声、歌唱のインパクトが魅力でした。

この曲も東京を砂漠となぞらえることに功績のあった最大のヒット曲でした。オリンピックのあった64年に起きた東京大渇水で「東京砂漠」という呼び方が生まれたそうですが、この曲のもつ哀愁と歌詞はとても強烈でした。

当時地方から上京した人は、東京砂漠を身に染みて感じていたはずです。私もこれを聴くと涙が出てくるほどです。ところで、この曲をカバーしている(発売している)のが、中森明菜と桑田佳祐(サザン)だけとのこと。どちらも東京人ないし神奈川人というのが面白いです。たぶん、前川氏の歌唱が強烈過ぎて、カバーしてもインパクトに負けるのでしていないのだと思います。

しかし「歌姫3」のカバーは、前川流の歌い方とは全く異なるアプローチでした。男性が歌う場合と女性が歌う場合で異なるのは当然ですが、明菜さんのカバーは、「相手の男性(恋人?)が恋人の女性のことを想って語っていることを、女性である明菜さん自身からその女性に向けて、語り直している」感じがします。その結果、とても味がある歌になって、魅力が倍増しています。元歌も当然素晴らしいですが、このカバーも劣らず素晴らしいです。

東京砂漠  

 

2021年11月26日 (金)

中森明菜(1862)スローなブギにしてくれ (I want you)

この元歌は南佳孝の1981年の作品ですが、これは映画「スローなブギにしてくれ」の主題歌として南が作曲・歌唱した曲でした。作詞は松本隆。この映画は1981年3月公開で藤田敏八監督、『東映と角川春樹事務所による製作で、東映洋画が配給した。浅野温子の初主演作で、その小悪魔的な演技が話題となった。』(Wikipedia)とあります。

さらにこの映画は、片岡義男原作の1976年の小説「スローなブギにしてくれ」を映画化したものでした。いずれにせよ、70年代から80年代初頭にかけて人気を博し、歌もヒットしましたので、私もよく覚えています。

明菜さんがこのような古い曲をカバーしようとした理由は分かりませんが、思い入れは南義孝にあるのではないかと想像します。初期の頃に、「ヨコハマA・KU・MA」「第7感(セッティエーム・サンス)」を提供しています。どちらも良い曲で、特に「ヨコハマA・KU・MA」はファンの間でトップクラスに位置する人気です。

この「歌姫」での歌唱は、男歌に合わせてハスキーな低音ボイスで歌っています。南の方が透き通った高音です。明菜さんが男歌を歌うのは珍しく、このアルバムが初めてではないでしょうか。それで、全体にわたってハスキーボイスを維持しているのだと思いました。

スローなブギにしてくれ  

 

2021年11月22日 (月)

中森明菜(1861)踊り子

"歌姫3"で、村下孝蔵のこの曲をカバーしました。元歌は1983年に村下が発表したもので、当時"初恋"が大ヒットして一躍注目を浴びていた村下が続けて発表したのがこれです。こちらも10万枚以上のヒット曲になりました。

ところで、村下と明菜さんとの縁は意外にあるようです。村下が1991年にシングルで出した"アキナ"という曲があり、村下はこの女性名の"アキナ"は中森明菜へのエールであるという趣旨の発言をしています。91年と言えば明菜さんが事件の痛手から復帰し再活動を始めたころです。もともと明菜さんを注目していた可能性があり、それが事件で元気をなくしているのを立ち上がらせたいという思いがあったのでしょう。

しかしそのことは村下から直接明菜さんへは伝わらず、99年に病死してしまいます。後になってそういう背景を明菜さんが聞き、感激したといわれています。その返礼として、"踊り子"がカバーされました。"アキナ"をカバーすることもあり得ましたが、余りに直接的で無理だったようです。

村下の元歌とは異なり、明菜さんはしっとりと声を振り絞るように歌いますが、思いが伝わってくるようです。

踊り子 

 

2021年11月18日 (木)

中森明菜(1860)愛はかげろう

"歌姫3"の第3曲目で、雅夢(ガム)のカバー曲になります。雅夢(ガム)が1980年に発表した作品で、80年から81年にかけて流行りました。70年代のフォークソングの香りを残す名曲です。

作詞・作曲の三浦和人が失恋の痛みから抜け出すために書いた曲とのことです。女言葉で書かれているので、明菜さんがカバーしたのは自然だったと思います。

元歌の悲しくも力強い歌に比べ、明菜さんのカバーは女性の涙・やさしさ・弱みを素直に出した生々しさがあります。ハスキー気味の声質にも合っています。私は元歌の良さを認めつつも、このカバーは勝るとも劣らないと思っています。

愛はかげろう  

 

2021年11月15日 (月)

中森明菜(1859)歌姫3 〜終幕

2003年12月3日にリリースしたカバーアルバムです。歌姫シリーズの第3弾でシリーズの完結盤として締めくくりの作品でした。

歌姫シリーズはどれも素晴らしい曲と歌唱が並んでいますが、特にこの第3弾は特筆すべき楽曲が選ばれ、しかも絶品というべき歌唱をしています。カバーの域を超えてオリジナルに匹敵するものばかりです。

全体としてニューミュージック系J-POPが多い感じがしますが、それぞれは明菜さんの思い入れが深い曲です。陽水、村下孝蔵の曲を選んだのは必然でした。また、最後に阿木・宇崎作品を選んだのも意味があります。

#タイトル 作詞 作曲
1.「回帰 〜歌姫3 Opening (instrumental)」 千住明
2.「傘がない」(井上陽水のカバー曲) 井上陽水 井上陽水
3.「踊り子」(村下孝蔵のカバー曲)  村下孝蔵 村下孝蔵
4.「愛はかげろう」(雅夢のカバー曲) 三浦和人 三浦和人
5.「スローなブギにしてくれ (I want you)」(南佳孝のカバー曲) 松本隆 南佳孝
6.「夜霧よ今夜もありがとう」(石原裕次郎のカバー曲) 浜口庫之助 浜口庫之助
7.「東京砂漠」(内山田洋とクール・ファイブのカバー曲) 吉田旺 内山田洋
8.「窓」(松山千春のカバー曲) 松山千春 松山千春
9.「Manish 〜歌姫3 Interlude (instrumental)」 羽佐間健二
10.「ALONE」(B'zのカバー曲) 稲葉浩志 松本孝弘
11.「ハリウッド・スキャンダル」(郷ひろみのカバー曲) 阿木燿子 都倉俊一
12.「恋の予感」(安全地帯のカバー曲) 井上陽水 玉置浩二
13.「NO MORE ENCORE」(宇崎竜童のカバー曲、もとは内藤やす子の曲) 阿木燿子 宇崎竜童

2021年11月12日 (金)

中森明菜(1858)憧憬<しょうけい>

作詞川江美奈子、作曲Zenkyuですが、Zenkyuというのは分かりません。

この曲は、しっとり系で、歌詞を丁寧に聴かせるタイプです。それに合わせたようなゆっくりしたメロディーとシンプルなピアノ中心の演奏をバックに、透明感のある声で歌い上げています。

単調なメロディーの印象がありますが、サビの盛り上げはきっちりと歌っています。

アルバムの中では地味な楽曲で、埋もれてしまいそうですが、一息入れるのにぴったりの位置にあります。全体の構成を考えて配置されていることが分かります。「I hoe so」はこういう曲が出てくるので、するめのように繰り返し聴きたくなります。

憧憬  

 

2021年11月 9日 (火)

中森明菜(1857)虹

アルバムの中で「Rain」の次に来る曲です。作詞中森明菜、作曲松本良喜ですから、自作の歌詞を歌うのは迷いも間違いも起こす可能性はなかったでしょう。

この曲だけを聴くと、ちょっと不安定でぼそぼそ歌っているように感じたのですが、Rainから始まり次の「風の果て」へのつながりの中で聴くと別の感覚を覚えました。つまり、歌詞の中では「Rain」のときの雨が「虹」でも続いているのです。「虹」という希望の気持ちが起きるのは、最後の小節になってからです。

要するに、各曲の作詞は違いますが、歌詞は曲間を渡り歩くようにつながっています。全体としてとらえないと理解できないのです。歌唱の方もそれに合わせ、変えているように思います。ストーリーテラーとしての中森明菜があると思います。

 

 

2021年11月 8日 (月)

中森明菜(1856)うつつの花

作詞松井五郎、作曲マシコタツロウですが、マシコというのは分かりません。

この曲はバラードなのですが、歌謡曲の香り強く、情念が感じられる歌詞とメロディーに明菜さんの情熱的な地声の歌唱が印象的な歌です。伴奏も残ります。アルバムの中でも好きな曲です。

アルバムのフィナーレをこの曲と「Days」で終わらせる構成は見事です。武部聡志によるプロデュースは成功だったと思います。明菜さんもワーナー時代の名作に続き、ユニバーサル時代も名作を生みだし続けていたことを思うと、それが今に続かなかったことは残念でなりません。

 

2021年11月 5日 (金)

中森明菜(1855)夕闇を待って

これは作詞・作曲が川江美奈子で、"紡ぎ唄"と同じく完全な川江作品です。

シンプルな旋律と分かりやすい歌詞で、90年代的な作品です。明菜さんに合わせた楽曲というわけではなく、割と普通のJ-POPないし歌謡曲といった感じです。

ギターとピアノのみの透明感のあるシンプルな伴奏も好感がもたれます。それに明菜さんの優しい声の歌唱が乗って、風に流れるように進みます。地声で歌っていますが、堅く冷たい感じではなくすべてを包み込む暖かさに満ちています。

これも隠れた名曲といって差し支えないでしょう。アルバムを掘り起こすとこんな曲がごろごろ出てきます。

夕闇を待って 

 

2021年11月 3日 (水)

中森明菜(1854)風の果て

作詞・松井五郎、作曲・織田哲郎になるこの曲は、不思議な感じのする作品です。このアルバムはバラード集ということで、恋に関するものが多く儚い感じがするのですが、これはちょっと違います。どこか中東かその辺の外国の香りをさせつつ、地声の力強い歌唱がフォークの感じもさせる不思議な曲です。

こういうテイストの曲をもっと歌って欲しいですね。これは隠れた名曲と言って差し支えないです。

#Youtubeで「風の果て」と検索すると柴咲コウさんの曲が出てきます

2021年11月 2日 (火)

中森明菜(1853)Days

アルバムの先行シングルとして2003年4月に発売されたこの曲は、作詞を明菜さんがして、作曲を織田哲郎、編曲を武部聡志がしました。テレビ東京系『女と愛とミステリー』エンディングテーマ曲に起用されたとのことですが、覚えていません。

チャート的には30位と振るいませんでしたが、当時の人気度から言ってそんなものでしょう。

しかし曲はとても良く出来ています。スローテンポでしっとりと歌い上げる明菜さんの歌唱も、歌謡曲の良さを残し中森明菜の歌という感じが強く出ています。ドラマの歌としても合っています。

Days 

 

2021年11月 1日 (月)

中森明菜(1852)紡ぎ唄

このアルバムに3曲(他に"夕闇を待って"、"憧憬")を提供している川江美奈子の作詞作曲です。恋人を待ち続ける女性をストーリーにした内容で、明菜さんの楽曲によくあるものです。

アルバムのコンセプトに合った曲ですが、このころの心情とは少し違っていたのではないかと想像しています。もっと明るく軽快なリズム感のある作品を求めていたのでは? 2002年「Resonancia」、2006年「Destiination」的な方向性のほうが合っていたのではないか?

それでも曲としては良い作品です。

紡ぎ唄  

 

 

2021年10月31日 (日)

中森明菜(1851)Veil

作詞・中森明菜、作曲・武部聡志の曲です。このアルバムは4曲も明菜さんが作詞しています。

この曲の特徴は歌唱の声にあります。スローバラードを歌い上げていますが、朗々と歌うのではなく、ハスキーなしかし透明性のある柔かい声で歌っています。ハスキーな歌声は少し苦しそうに聞こえないこともないとは限りませんが、むしろ祈りの声に聞えます。アレンジやバックの演奏が上手く声と合っているので、この歌い方で正解だと思います。

明菜さんはこれまでもアルバムを制作するとき、いろいろな歌い方を研究しています。このアルバム制作でもそうです。新しい新鮮に聴こえる歌声、曲の世界を感じさせる歌声、に注力しています。それによって、飽きずに全ての曲を聴くことができます。

2021年10月28日 (木)

中森明菜(1850)Rain

岡本真夜の作詞作曲によるこの曲は、暖かい気持ちにさせるバラード作品で、疲れた心を癒してくれる感じがします。壮大なスケール感はありませんが、孤独な時や親しい人と一緒にいる時に包んでくれる母性感があります。

このころはTVでの歌唱シーンはほとんどなくなったので、残念ながら映像は残っていないと思います(プロモーションビデオ以外で)。やはり明菜さんはビジュアルと一緒に聴くのがベストなので、このハンディは大きかった。

プライベートな面はどうだったのか、影響していたのか、いろいろ気になる面はあります。

なおRainという名前の曲には、Destination「Grace Rain」,オールタイムベスト・オリジナル「Sweet Rain」というのも後に歌っていますので、好きなテーマなのかも知れません。

 

2021年10月25日 (月)

中森明菜(1849)I hope so

2003年5月に発売されたこのアルバムは、初のバラード集としてリリースされたわけですが、ワーナー時代にもバラード調の曲は歌っていました。しかし単発の曲ではなく、全体がバラードで構成されるというのは確かに初めてでした。

アルバムのプロデュースは、先に出したセルフ・カバー・ベスト・アルバム『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』に引き続いて武部聡志が担当しました。全楽曲のアレンジも担当しました。

岡本真夜、松井五郎、織田哲郎、川江美奈子などの作家陣を集めて、優れたバラードを提供してくれました。

当時の音楽界の主流は浜崎あゆみや宇多田ヒカル、サザンやB'zなどのロックでしたので、歌謡曲っぽいPOPSは古臭くみられていました。それで、地味にひっそりと活動していたわけですが、カバーアルバムの方に力を入れることになりました。オリジナル作品ではどうしてもヒット曲が出ないためです。しかし今考えると、オリジナルの方をもっと突き進んで独自の世界を作り上げたほうが良かったのではないか、と思えてきます。明菜さんは40歳前後の年になっており、その年齢で歌える楽曲はたくさんあったはずです。しかし音楽ビジネス上それが無理だったのだと思います。

I hope so 

 

2021年10月22日 (金)

中森明菜(1848)Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド

2002年末(12月4日)に出されたこのセルフカバーアルバムは、ユニバーサルから発売されましたが、内容は80年代のワーナー時代に歌った自分の曲のカバー集です。シングル曲に加えて、アルバム曲「駅」も含まれています。

2002年には、このほかにもアルバム「-ZEROalbum-歌姫2」「Resonancia」、シングル「The Heat 〜musica fiesta〜」、ライブツアー「MUSICA FIESTA TOUR 2002」、紅白出場、など多くのイベントを開催し精力的に活動しました。これはデビュー20周年記念ということが第一の理由です。37歳になった年でもあり、今後の進路を決める時だったのだと思います。

このダブル。ディケイドは、プロデュース:中森明菜;共同プロデュース:武部聡志、ということですが、Artist & Repertoire(アーティスト・&・レパートリー)のチーフとしてユニバーサルの藤倉尚も参加しています。藤倉は現在社長をしている人です。

このセルフカバーについては、彼女の思うところがあったのだろうと思います。単に80年代の若いころのオリジナル通りに歌うことはせず、年季の入った現在の姿を見せることにしたのでしょう。若干違和感のあるカバーもありますが、新しい自分発見の思いは伝わりました。

本当は40台、50代、60代と過去の曲をその年齢に応じて歌ってくれると嬉しいのですが、そういう気持ちにはならないのでしょうか。

 

 

2021年10月20日 (水)

中森明菜(1847)Bonita terra

アルバムの最後を飾る曲ですが、「Resonancia」のラテン的なダンス音楽の風味がなく、どんよりとした雨空を思い出させるゆったりとした曲です。

旋律はスケールの大きな映画音楽っぽさもありますが、明菜さんはファルセットで地面を見つめるような感じで歌っています。Bonita terraという意味は分かりませんが、歌詞に出てくる

鳥は空に飛んで 広がる未来 雲は時に 涙した
・・・
果てしない地球(ほし)と宇宙(そら)つなぐ丘
・・・

というフレーズなどを考えると、大地に立って空を見上げて自分の小ささを身に染みている様子がうかがえて、歌唱もそういう気分になっているのだろうと想像しました。

Bonita terra  

 

2021年10月19日 (火)

中森明菜(1846)Lost words

アルバムの中で最もしっとりとした歌謡曲っぽい作品で、ドラマの主題歌に向いていそうな曲です。単調なメロディーが繰り返され、主旋律の明菜の歌唱を伴奏やバックコーラスが支えています。

BGMとして聴くと良さが引き立つような気がしています。アルバム曲としてバランスが良いです。
エンディングもさらっとしています。

Lost words  

 

2021年10月18日 (月)

中森明菜(1845)Deseo

これはスペインっぽいというかラテン的というか、ラップ音楽の作品です。作詞がMr.Blistahという外国人で、日本語訳詞を明菜自身が書いています。ペンネームはMilan:Milanで。作曲はURUです。
また、Mr.Blistahはラップのバックコーラスで参加しています。

明菜さんは細い声のハスキーな裏声で主旋律を歌っていますが、バックコーラスが厚みを加えており、全体としてバランスが良い曲になっています。

最初聴いたときは少し苦しいかなと思ったのですが、何回も聴くと、苦しいのは歌いにくいためではなく、歌詞の世界を表すために敢えて絞り出す歌い方をしていることが分かります。

歌唱しているネット音源はありませんでした。

2021年10月17日 (日)

中森明菜(1844)ibiza

以前のブログにも数回、この曲について書きましたが、私はアルバムの中でも1,2番に好きな作品です。楽曲自体もどこかもの寂しげな哀愁を帯びたメロディー、ダンスしているようなリズム、に惹かれますし、明菜さんのボーカルもバックコーラスも自然で良いと思います。歌唱している映像がないのが残念です。

ibizaというのは地中海にある島でスペインに属します。ハウスやテクノなどのダンス・ミュージックや、世界遺産で知られているそうです。

作詞のK-CO(不明)、作曲のURUもibizaの音楽に影響されたのでしょうか。

いろいろなアレンジやmixができそうなので、そういうバリエーションでも聴きたい曲です。

ibiza 

 

 

2021年10月15日 (金)

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この曲は「Resonancia」のB面相当の最初の曲になっています。CDの場合はAとBの区別はないので無意味ですが、曲の構成から見ればアルバムの曲順の1番から6番までと7番から13番に分けられます。この曲は7番目ですから、B面先頭になります。

私はこの曲はシングルでも良かったのではないかと思っています。やや地味な感じもしますが、シングルカットした「The Heat」や「It's brand new day」に劣るとは思えません。作詞の竜野芹子が「Seriko Natsuno」と英語表記になっていますが、これはアルバム全体が英語指向されたためでしょう。別に国際的に売り出そうとしていたわけではないでしょうが。

この曲以降の楽曲は好きなメロディーがたくさん登場して、いわゆるB面レベルを超えています。

風と太陽 

 

2021年10月13日 (水)

中森明菜(1842)missed U

この曲の作曲編曲者が「243」となっていますが、これは都志見隆のことのようです。
どおりで何かメロディーが懐かしい感じがします。アルバムの中で最もしっとりとした曲で、ダンス音楽のタイプではありません。

ソフトでハスキーな声は好きです。するめのように何回も聴きたくなります。

missed U  

 

2021年10月12日 (火)

中森明菜(1841)Carmesi

「Resonancia」は全体としてスペインかポルトガルかその辺の香りを感じさせる音楽になっており、ラテン調ながらどこか哀愁を帯びています。

この曲は中でも傑作と言ってよい曲だと思います。フラメンコダンスを踊る姿が目に浮かぶようなダンサブルなリズムとメロディーで、気持ちいい曲です。もっとも息継ぎがしにくいので歌うのは難しいですが。

TVやCMなどで積極的にこれを披露していればもっとヒットしたはずだし、中森明菜の印象も強く残っただろうと思うと残念な気がします。更に、今のようなネット媒体(Youtubeなど)があれば露出の仕方もできたでしょう。

Carmesi 

 

2021年10月11日 (月)

中森明菜(1840)Eyes on you

「Resonancia」はユニバーサルとしても明菜さんとしても相当力を入れていたと思います。特に明菜さんはオリジナルを久しぶりに出せることに喜びが大きかったはずです。1999年の「will」以来ですから。プロデューサーのURUやメインの作詞のAdyaとはどういう人脈かは分かりませんが、新しい人間関係を築き、新しい音楽を作ろうとしていた心意気が伝わります。

実際参加ミュージシャンが多彩で、この曲には平井堅がバックコーラスとして参加しています。平井はこの頃、2000年に出したシングル「楽園」がヒットして世間に注目されていましたが、2002年「大きな古時計」、2004年「瞳をとじて」で大ブレイクしました。明菜さんとの人脈は不明ですが、ユニバーサルの方からの引っ張りでしょうか。

曲自体は当時の流行りのメロディーラインという感じで、明菜さんも力を抜いて軽く歌っています。洋楽っぽくにも聞こえます。バックコーラスが入っているから一段とそう感じるのかもしれません。平井堅のバックコーラスは、ちょっと聴いただけでは分かりません。

Eyes on you  

 

 

2021年10月 9日 (土)

中森明菜(1839)本日の朝日新聞に明菜特集

本日10月9日(土)の朝日新聞・土曜版に中森明菜さんの特集記事が掲載されています。唐突な感じがしないでもありませんが、今年はデビュー40周年記念年でもあることから話題にしたようです。
明菜曲の人気ベストテンや昔のエピソードなど、ファンなら知っていることばかりですが、一般には新しい情報でしょう。

本人が活動再開しないので周りがいろいろ書くことが増えているわけですが、次第に状況が変化することを祈っています。

2021年10月 8日 (金)

中森明菜(1838)The Heat 〜musica fiesta〜

これはアルバム「Resonancia」より少し前の2002年5月2日に発売されたシングルです。
作詞Adya、作曲編曲URUというスタッフで、アルバム全体の趣向と同じになっています。
この曲は不思議な感じがします。演奏・楽曲自体はアップテンポで明るくコーラスもそうです。コーラスに明菜さんも参加していますが、気持ちよさそうに歌っています。
それなのにAメロの主旋律がマイナー調で歌唱もやや重く歌謡曲の一面が出ています。このミックス感が何とも言えず色々な情景が浮かびます。またこれにはPV(MV)も併せて作りました。TVやラジオにも積極的に出て宣伝しました。

2002年頃に志向していた音楽性はこういったものだったと思います。年齢的にも40歳に近づいている頃です。洋楽が好きでエスニックな嗜好だった明菜さんは、大人になるとこのジャンルを中心に歌おうとしていたのだと想像します。

既に80年代や90年代は過去として忘れたい気持ちがあったのではないか。一から出直す覚悟を感じるのです。しかし世間はいつまでも80年代のアイドルとしてしか見てくれないことに不満を感じていたのではないか(もちろん自分のアーティスト力が落ちて来たことも事実ですが)。2002年末にNHK紅白に久しぶりに出場しましたが、その時も「飾りじゃないのよ涙は」を"歌わされました”。こうしたことが続いたのでメディアに消極的になったのではないか。

The Heat 〜musica fiesta〜  

 

 

2021年10月 7日 (木)

中森明菜(1837)Resonancia

ユニバーサル(キティMME)に移籍して以来初のスタジオアルバムで2002年5月22日発売されました。カバーアルバムの方(歌姫2)は同年3月に発売されたばかりだったので、2カ月後というスピードでのリリースになりました。実は、「Resonancia」の中から「The Heat 〜musica fiesta〜」をシングルカットし2002年5月2日に発売しました。つまり、このころは新曲発売のラッシュでした。ユニバーサルとしても、中森明菜が移籍してきたので力を入れたということでしょう。

"Resonancia"とはスペイン語で「響き」の意味をもつことばだそうですが、英語でも「レゾナントResonant」というと共鳴した(響き合った)という意味になります。どの曲もラテン音楽っぽいリズム感が詰まっており、ノリはかなり良い音楽になっていると思います。

このアルバムの音楽面のプロデューサーはURUという人ですが、私は良く知りません。

#タイトル 作詞 作曲 編曲
1「Carnaval」 Adya JUSTIN JUSTIN
2「Eyes on you」Adya URU URU
3「Carmesi」 Adya URU URU
4「The Heat 〜musica fiesta〜 (album version)」
Adya URU URU
5「missed U」 SHE 243 243 / URU
6「Resonancia (Interlude)」URU
7「風と太陽」 SERIKO NATSUNO
  (夏野芹子)URU URU
8「ibiza」 K-CO URU URU
9「Deseo」 Miran:Miran / Mr.Blistah URU URU
10「Lost words」Adya JUSTIN URU / JUSTIN
11「Siesta (Interlude)」JUSTIN
12「It's brand new day (URU Latin Mix)」
Adya Adya URU
13「Bonita terra」Adya URU URU

カバーアルバムを先に出した形ですが、本人はオリジナルアルバムを強く推したい気持ちがあったと思います。

Carnaval  

 

2021年10月 6日 (水)

中森明菜(1836)秋桜

元歌はもちろん山口百恵ですが、百恵の歌をカバーするのは「歌姫」の「愛染橋」以来の事でした。もともと、デビュー時から百恵さんを目標の一つにして頑張って来たこともあり、周囲が何かと百恵さんと比べたり、後継者的な扱いをすることも多くありました。実際、雰囲気や楽曲の世界観が少し似ている点は確かでした。

しかし、本人はどう思っていたか推測すると、あまりとやかく言われると嫌だったと思います。既に伝説化していた百恵さんと自分を比べることはできないし、人格や性格も違うので一緒に扱われることに反発すら感じていたのではないか。

「歌姫」企画にしてもセールスのために話題性を追求し、百恵や松田聖子の曲をカバーさせたりするのはどうも気が進まないと思っていたことはほぼ確実だと考えます。特に百恵は声も似ていたので歌唱も似ることが期待されていました。

しかし明菜さんは全く別の観点からこの曲を解釈して歌いました。嫁に行く自分の育ててくれた母に対する感謝や愛情を歌った原曲のイメージは維持しながら、「まだ未婚の自分が既に亡くなった母(母千恵子さんは1995年に死去)に対する謝罪や惜別の感情をこめて」歌ったように思えます。その結果、歌唱法も元歌と違う明菜オリジナルが出来たと思います。

私は明菜さんの人生が聞えてきそうで、こういうアプローチも良いと思います。

秋桜 

 

2021年10月 5日 (火)

中森明菜(1835)色彩のブルース

元歌は2001年11月28日に発売されたEGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)のシングルですから、2002年にカバーしたのは、オリジナルの直後と言っても良いぐらいです。EGO-WRAPPIN'とは、英語で「自分(エゴ)を出さないで包み込む」というような意味だそうです。
このバンドはジャズ、レゲエなど異種ジャンルを横断して独自の音楽を作り上げたグループで、ボーカルの中納良恵(なかの よしえ)の歌唱が最大の魅力です。彼女は作詞作曲もする中心的なメンバーです。

私も明菜さんのカバーから元歌を知り、Youtubeで聴いた(見た)のですが、本場のジャズ顔負けの骨太の歌声は流石と思わせました。

カバーするとき何を考えたのでしょうか。やはり歌詞の世界に入り込み、主人公になり切って歌ったのでしょうか。歌詞は、場末の酒場でブルースを聴きながら酔って眠りに着きそうになる光景が目に浮かびます。男と女の恋模様を歌っているかどうか分かりませんが、「甘く囁いた吐息」という言葉があるので女性を意味しているようにも見えます。
とにかくそんな大人の世界を歌い上げたこの曲は、明菜さんの歌いたい世界に近いものがあったのでしょう。ねっとりと粘りつくような歌い方は、一度聴くと癖になります。

色彩のブルース  

 

2021年10月 4日 (月)

中森明菜(1834)乙女のワルツ

元歌は伊藤咲子が1975年7月5日に出したもので、相当古いです。今聴くとしっかりした歌謡曲に聞えますが、伊藤咲子がアイドルだったせいか「アイドル歌謡曲」に分類されています。

そのためか「歌姫2」の中でももっとも幼く聞こえます。他の曲がかなり大人の心理描写を含むのに対して、これは少女(乙女)心を表現しているからでしょうか。作詞阿久悠 、作曲・編曲三木たかしのスタッフですが、阿久作品を明菜さんが歌うのは、「歌姫」で岩崎宏美の「思秋期」を歌って以来でした。

伊藤咲子は明菜さんより7歳ほど年上で、「スター誕生」で優勝して「ひまわり娘」でデビューしました。中三トリオ(百恵、昌子、淳子)と同時期(または)すぐ後の世代です。そういったことから印象が強かったのでしょうか、この曲をカバーすることになりました。

明菜さんは子供の頃を思い出して歌っているのか、元歌よりも甘えた感じのアイドルっぽい歌い方をしています。むしろ伊藤咲子の方がやや大人に聴こえるほどです。ただしぶりっ子風ではなく、昔を懐かしんで優しく歌った風です。そのため別の曲にも聞こえてきます。

乙女のワルツ 

 

 

2021年10月 3日 (日)

中森明菜(1833)アデュー

庄野真代のカバー曲です。庄野は「飛んでイスタンブール」(1978年4月1日)で有名な人ですが、そのあとも「モンテカルロで乾杯」(1978年7月10日)なども知られています。

本曲のアデュー(1979年9月1日)も同時期の作品ですが、自作自演(シンガーソングライター)である点が異なります。すなわち、「飛んでイスタンブール」は作詞ちあき哲也/作曲筒美京平/編曲船山基紀で、「モンテカルロで乾杯」は作詞ちあき哲也/作曲編曲筒美京平で、歌のみ庄野でした。

ちなみに明菜さんとの縁としては、シングル「サザン・ウインド」のB面曲「夢遙か」の作詞も手掛けています。

この曲をカバーした経緯は不明ですが、庄野さんへのリスペクトと曲自体が好きだったことがあるのでしょう。特に詞のストーリー性がグッと心に響いたのではないかと思います。庄野さんがやや冷たく突き放したような強めの歌唱をしているのに対して、明菜さんは懐かしさを込めて甘えたようにソフトに歌っています。どちらも好きです。

アデュー 

 

2021年10月 2日 (土)

中森明菜(1832)異邦人

久保田早紀が1979年に出した元歌のカバーです。この元歌は大ヒットし、チャートで1位を取りました。ザ・ベストテンでも美人の久保田早紀が登場し人気を博しました。

この曲はシルクロードのテーマとして作られたそうですが、確かにどこか中東やアラビア、中央アジアなどを思い出させる異国情緒あるれるサウンドです。アメリカとか英国などの音楽とは一味違います。

このような大ヒット曲をカバーするのは大変だと思います。聴く者の耳に元歌が染みついているので、どうしてもそれと比較したくなります。

明菜さんのカバーは愁いを秘めたややファルセット気味な声で、元歌のイメージを保ちながら歌っており、良いカバーだと思います。他にも多くの歌手がカバーしており、それぞれ特色がありますが、これも名演の一つだと思います。

久保田早紀が歌ったのが21歳の時ですが、明菜さんは37歳頃に歌いました。この年の差は人生経験の重みが加わった分だけ、味わいが出ているのではないかと考えています。

異邦人 

 

2021年10月 1日 (金)

中森明菜(1831)桃色吐息

元歌は高橋真梨子の1984年のシングルで、チャートでかなり高いところまで行ったので大ヒットだった。賞も日本作曲大賞やレコード大賞の作詞賞などをとっており、曲自体も優れたものだった。

作詞は康珍化、作曲は佐藤隆である。どちらも明菜さんの作品を提供している人たちで縁が深い。

カバーするきっかけは良く分からないが、多分作家陣たちへのリスペクトが大きいと思われる。もちろん、曲自体が好きで自分でも歌いたいという欲求はあったことは間違いない。高橋真梨子自身との関係はあまりないと思われるが、TV歌番組(FNS歌謡祭かミュージックフェアか)でこの曲をコラボしたこともあった。歌うま同士の企画ものの一つであろう。この時は、高橋の持ち歌なので明菜自身は前に出ず遠慮がちに歌っている。パワフルさは高橋のほうがあるが、味わいは明菜の方にあると思う。

自分の持ち歌として提供されていたらどうだったか気になる曲だ。

桃色吐息 

 

2021年9月30日 (木)

中森明菜(1830)黄昏のビギン

この元歌は水原弘で1959年の発売というから相当古い。彼が「黒い花びら」で第1回目のレコード大賞を取った年と同じである。その時はレコードB面として発売されている。A面は「黒い落葉」で黒いシリーズ第2弾だった。

作詞永六輔・中村八大、作曲中村八大の名コンビである。

水原の曲は殆ど注目されず売れなかったが、その後1991年にちあきなおみがカバー曲として発売したら、いくつかの社のCMに採用されたこともあり、大ヒットには至らずも注目を集めた。その後長く歌い継がれ、多くの歌手によりカバーされている。

明菜さんのこのカバーもその一つであるが、カバーの初期に属することもあり、その後のカバーの試金石にもなったのではないか。たぶん元歌は「ちあきなおみ」のほうを想定していたはずだ。

今でこそ、明菜さんとちあきなおみは、どちらも復帰待望論が根付い歌手として挙げられるが、2002年当時は、1992年から活動休止していたちあきなおみに対して、明菜さんは普通に活動していた。この曲をカバーしたのはちあきなおみへのリスペクトか憧れだったのではないかと思う。「喝采」「矢切の渡し」などの圧倒的な歌唱力に惹かれていたと思う。

多くのカバーはそれぞれ特色があり味がある。明菜盤もそうであり、しっとりとした歌い方はいつものことだが、感情移入はせずやや突き放した感じで歌っているところは珍しい。

黄昏のビギン  

 

2021年9月29日 (水)

中森明菜(1829)シングル・アゲイン

「歌姫2」の中で最もバランスが良く元歌のイメージを保存しているのがこの曲です。元歌は竹内まりやさんが1989年に出したシングルです。

竹内まりやさんとは「CRIMSON」からの縁がありますが、「駅」の解釈について相違があったとのことから、セルフカバーを竹内が出したのが1987年ですから、元歌が出たのがその直後と言ってよいでしょう。もともとマイナー調は書かなかった竹内さんが、明菜さんの「駅」をセルフカバーしてヒットしたことを契機にマイナー調も書くようになりました。「シングル・アゲイン」はその一つです。
------Wikipedia---------------
交際中の男性が自分ではなく他の女性と結婚した末に離婚して「再び独身」(シングル・アゲイン)になったという噂を聞いた時の揺れる複雑な女性心情を描写した詞。
------Wikipedia---------------
という解説があります。

明菜さんのカバーは、元歌を聴いてイメージを高めたと思われますが、過度に重くならずに適度に抑えながら、かつ自分の気持ちに置き換えて歌っているように思えます。そのため、聴きやすく自然な感情がにじみ出ており、とても良いカバーになっています。

シングル・アゲイン  

 

2021年9月28日 (火)

中森明菜(1828)別れの予感

「歌姫2」の中で好きなベスト3に入る曲です。ベスト3は気分によって変わりますが、この曲は常に入ります。この元歌はテレサ・テン(鄧麗君〈デン・リージュン〉)の名曲として有名です。台湾出身で中華圏や日本で活躍し「アジアの歌姫」と呼ばれています。

84年「つぐない」、85年「愛人」、86年「時の流れに身をまかせ」、87年「別れの予感」など大ヒット曲を多く持っています。歌唱力や表現力は素晴らしく、80年代の日本の歌謡賞レースで有線放送関連の大賞を立て続けにとり、明菜さんがどうしても抜けなかった歌手です。しかし残念なことに1995年に42歳の若さで死去しました。気管支喘息だったそうです。

作詞荒木とよひさ、作曲三木たかし、編曲林有三、ストリングス・アレンジ服部克久という豪華なスタッフの曲を、テレサテンが情感たっぷりに歌い上げた元歌は味わいが格別です。

そういう曲をカバーするのは感慨無量と同時に難しさも感じたことでしょう。しかし好きな曲でどうしても歌いたいから入れたと思います。「歌姫2」スタッフから要望されたり、ユニバーサルの販売戦略上から選曲したのではないと思います。それほど、カバーには明菜さん独特の感情がこもっています。私は、優劣比較などなしに両方とも名演だと思います。明菜さんの登場人物やテレサテン自身への愛情・尊敬の念がひしひしと伝わります。

別れの予感 

 

2021年9月27日 (月)

中森明菜(1827)瑠璃色の地球(カバー)

「ZEROalbum-歌姫2」の中の曲はどれも良いので、いくつか感想を述べたい。初めに何といっても話題になったこの曲である。元歌は松田聖子が1986年にアルバム「SUPREME」に収めたもので、このアルバムは同年のレコード大賞(アルバム大賞)を取っている。奇しくも明菜が「DESIRE」で大賞を取った年である。

レコード大賞についてはひとまず置くとして、「歌姫2」を制作するときなぜこの曲が選ばれたか興味がある。元来「歌姫」は有名な元歌をカバーすることが前提であったはずで、中森明菜に何らかの関係のある人の曲が選ばれるのは自然だった。山口百恵、井上陽水、荒井由実(ユーミン)、竹内まりや、など不明菜がファンで有ったり縁のある人であったりしたものが多い。そして、今回の企画で更に話題性を狙うために「ライバル」とされた松田聖子を取り上げたことは容易に想像できる。

しかしもともとこの企画に消極的だった(と想像される)明菜は、よりによって何かと言われる聖子の曲を取り上げることには反対だったはずだ。聖子が嫌いだからではなく、歌の世界が違い過ぎて合わないと思っていたからだ。メルヘン・虚構の世界を歌う聖子に対して人間・現実の世界を歌う明菜は交わることはなかったが、かろうじてこの曲は少しの接点をもてたのだろう。それでも嫌がる明菜に対して本曲の作曲者でもあり歌姫2のプロデューサーだった川原伸司(平井夏美)が説得したと言われる。この曲は平井の曲だと。

こうして難産の末に出来上がったカバーは元歌と全く異なる世界観を示した。暗いとかリズム感がないとか悪口をたたかれることもあったが、地球の再生を願う祈りの気持ちはよく伝わり、KDDIのコマーシャルに使われた。

評価は人それぞれだが、CD売上に寄与した点は否めない。それだけでも良かったとしないといけないだろう。

瑠璃色の地球 

 

2021年9月26日 (日)

中森明菜(1826)-ZEROalbum- 歌姫2

ユニバーサルミュージックへの移籍第一弾として、2002年3月20日に発売されたカバーアルバムです。これは大変重要な意味を持つアルバムです。なぜならメジャーレーベル復帰作として1994年3月発売の「歌姫」企画が選択されたからです。実に8年の間隔をあけてふたたびカバー作品を作ろうというわけですから、相当の考えがあったのでしょう。

実はエグゼクティブプロデューサーが寺林晁で、音楽プロデューサー、スーパーヴァイザーが川原伸司、千住明の編曲、という最高のスタッフで臨みました。ユニバーサルの本気度が伝わる企画でしたが、寺林は以前ワーナーパイオニア時代のディレクターでもあり知己の間柄でした。

当時の中森明菜が置かれていた地位や人気度は最低まで落ちていたと思われます。それをメジャー復帰を契機に元のような地位に引き上げたいが、そのためにはヒット作を出さなければならないという至上命令がありました。スタッフは工夫と努力をしたと思います。その結果、素晴らしい選曲が行われたわけですが、特に山口百恵、松田聖子のカバーは話題になり、売れ行きにも影響しました。

#タイトル 作詞 作曲
1「歌姫2 Opening」 千住明
2「黄昏のビギン」(ちあきなおみのカバー曲、もとは水原弘の曲)永六輔 中村八大
3「桃色吐息」(髙橋真梨子のカバー曲) 康珍化 佐藤隆
4「アデュー」(庄野真代のカバー曲) 庄野真代 庄野真代
5「別れの予感」(テレサ・テンのカバー曲) 荒木とよひさ 三木たかし
6「シングル・アゲイン」(竹内まりやのカバー曲) 竹内まりや 竹内まりや
7「色彩のブルース」(EGO-WRAPPIN'のカバー曲) 中納良恵 森雅樹 & 中納良恵
8「秋桜」(山口百恵のカバー曲) さだまさし さだまさし
9「異邦人」(久保田早紀のカバー曲) 久保田早紀 久保田早紀
10「乙女のワルツ」(伊藤咲子のカバー曲) 阿久悠 三木たかし
11「瑠璃色の地球」(松田聖子のカバー曲) 松本隆 平井夏美

ジャケットのスキンヘッドもインパクトがありましたが、やはり楽曲の選択と歌唱の上手さが印象的でした。ちあきなおみ、高橋真梨子、テレサテン、竹内まりやなどの楽曲も最適な選択でした。

私の感想は、もはやカバーの域を超えた持ち歌としても良いくらいの完成度を行っていると思います。ただ、明菜さん本人はカバーよりもオリジナルを優先してリリースしたかったはずです。カバーはあまりやりたくなかったから、前作から8年も放置していたと思います。しかし売るためにはカバーでもなんでもやるしかないと悟ったから会社の方針に従ったのでしょう。

結果としてはチャートのトップ10を達成し、以降「歌姫」シリーズ化のきっかけになりました。歌唱の幅が広がる良い機会にもなりましたので、結果良しとしないといけません。

黄昏のビギン 

 

2021年9月25日 (土)

中森明菜(1825)Universal Music

今年は明菜さんのデビュー40周年記念として、ワーナーミュージックがいろいろ企画商品を出していますが、ユニバーサルミュージックは特に何もやっていません。ユニバーサルに移籍してから数えれば19年になり、20年目に入った年ですので「20周年記念」として何か企画しても良さそうですが。。。
来年は満20周年になりますのでもしかしたら何か考えているかもしれません。しかし本人の活動がない状態では営業や宣伝にコストはかけられないでしょうから、ひっそりやると思います。ワーナーほど強い絆はないように感じます。

それでも、ユニバーサルとしての過去のリリース作品(CD,DVD、レコードなど)がもれなく入手できるようになっているのはありがたいです。下記のサイトからネットで購入できます。初回限定盤や通常盤を含む全作品であることが素晴らしく、他のダウンロード販売では買えない商品も含まれています。

中森明菜ユニバーサルミュージックサイト 

 

 

2021年9月24日 (金)

中森明菜(1824)It's brand new day

40枚目のシングルとして、2001年5月31日に@ease(Music@nifty内)よりデジタル・ダウンロードで先行リリースされました。前作「Trust Me」からおよそ1年半ぶりのシングルとなったのですが、普通のCD発売でなくダウンロード販売という形であったことから、一部のファン以外には届かなかった形です。

作詞作曲がAdyaです。ビートの効いた軽快な曲で、明菜らしい歌謡曲っぽさは全くありません。何でも歌いこなす彼女は、軽やかにリズムに乗り歌っています。この当時の状況を考えれば、内部の不幸や不運を感じさせない明るさが出て、とても良いと思います。

この曲はレアな作品のため、『歌姫伝説 〜90's BEST〜』「Resonancia」(Latin mix)でしか聞けません。

It's brand new day (Resonancia)  

It's brand new day (TV)  

 

2021年9月23日 (木)

中森明菜(1823)2000年代初頭の明菜

1999年にそれまでのガウスとの契約を解除し、メジャーなレコード会社を失いました。事務所も「コンティニュー」「N.A.P.C」など小さな会社と契約していましたが、なかなか運営が大変だったようです。

2000年にやっと、それまでの事務所トラブルを解決し、音楽プロダクション楽工房と契約し、現個人事務所FAITH、現公式ファンクラブFAITHWAYを発足させました。

この時期は明菜さんにとっても、非常に骨の折れる時期だったと思います。神経をすり減らし体力も消耗したでしょう。音楽的には良い傑作を多く残してくれましたが、それも彼女の必死の努力のたまものです。

何せ、パートナーとなる人もいず(いたかも知れまでんが、公にできなかった)、家族関係も大変でしたので、一人で苦闘していた状況です。母親の千恵子さんは1995年に病気で亡くなっていますので、心の支えが居なかったのです。

こうした苦難の中でも、再起を図り、2000年5月にバラードコンサート・ツアー「中森明菜2000 〜21世紀への旅立ち〜」を開催しました。

デビュー20周年目を迎えた2001年、5月にMusic@nifty内のインディーズレーベル@easeにて、40枚目のシングル「It's brand new day」を音楽配信で先行リリース。6月からは20周年記念ツアーの第1弾としてALL ABOUT AKINA 20th Anniversary IT'S BRAND NEW DAYを開催しました。

中森明菜がインディーズレーベルで曲をリリースすることを決心したのは過去の栄光を振り切った証拠です。過去にこだわらず未来に向かって進む姿勢を示したものでした。

そして2002年になり、やっとユニバーサルミュージックと契約します。

2021年9月22日 (水)

中森明菜(1822)こんなにも…。

「will」の中で数少ないオリジナル曲ですが、ひっそりと収められている感じです。シングル化もされずこのアルバムでのみ聴けます。作詞・atsuko、作曲・前田克樹、編曲・藤原いくろうの作品。

atukoという人は誰か知りませんが、「帰省」も作詞しています。女性らしい繊細な気持ちを詞にする方です。前田氏も分かりません。曲調はこのころの雰囲気が窺える「TVドラマ主題歌」的なメロディーです。

アルバムの聴き方の一つとして「1曲リピート」があります。全体を通してリピートする方法もありますが、特定の曲のみをリピートする方法です。これを使うと、この曲はだんだん味が出てくることが分かります。たぶん、明菜さんの声の周波数に痺れているのでしょう。

こんなにも 

 

 

2021年9月21日 (火)

中森明菜(1821)月の微笑 〜Accoustic Version

この曲はプレイステーション用ゲームソフト『ウィザードリィ 〜DIMGUIL〜』のサウンドトラック盤の中の1曲として1999年8月18日に発売され、同年12月のアルバム「will」にも収録されたわけですが、2種類作られたもののうちギターバージョンです。

作詞・夏野芹子、作編曲・藤原いくろうで、藤原はウィザードリィ全体のBGMも担当しています。

ゲームソフトやアニメ作品になぜ中森明菜が関係するか分かりにくいですが、あくまで楽曲が気に入り歌いたいと考えたのでしょう。ゲームに興味があったとは思えません。

実際、ソフトヴォイスで幽玄な世界観を見事に表す、語り掛ける歌唱はつい引き込まれます。ギターの伴奏が合っています。ちなみに、オーケストラバージョンは、サウンドトラック盤だけに収録されており、一般には聴く機会が少ない作品です。

なお、これは東芝EMI制作発売の曲であり、ガウス在籍時にこれを出したのは、かなりもめたのではないかと思います。

月の微笑 Accoustic Version 

月の微笑 Orchestra Version 

 

2021年9月20日 (月)

中森明菜(1820)幻惑

「will」の中のこの曲は「SPOON」の曲と同じものです。これは、「嵐の中で」もそうでした。ただ、副題がついているところだけ違いました。「amabile "A"」というもの。意味は「可愛らしいA」というところでしょうか。

作詞・夏野芹子、作曲・小林明子、編曲・岩崎元是です。なお「SPOON」の編曲は藤原いくろうですから、ちょっと曲の感じが違うような気がします。

なぜ、同じ曲をアレンジだけ変えて別のアルバムに入れたのか? 前のアレンジに不満があったのか? しかし、さほど変わった感じがしないのでアレンジの違いは関係ないでしょう。

小林明子は、86年の「CRIMSON」以来の提供でした。「CRIMSON」の曲のときも小林作品を情念たっぷりに歌いましたが、今回の「幻惑」もそうです。もし全く別の解釈をしてアップテンポな明るめの感じで歌ったらどんなものができていたか興味があります。小林明子は元々そういうイメージアあるので、もしかしたら作曲者と違う方向に走ったのではと想像します。

 

2021年9月19日 (日)

中森明菜(1819)嵐の中で

これはシングル「今夜、流れ星」のカップリング(B面)として98年5月に発売されたシングルですが、アルバム「will」にも収められました。A面「今夜、流れ星」が「SPOON」に収められたのと対照的です。

作詞・夏野芹子、作曲・ORIGA、編曲・岩崎元是です。タイトルに「misterioso "A"」というのが副題についていますが、これはミステリアスなA(明菜?)という意味でしょうか。これもドラマの主題歌に向いていそうなメロディーです。だるそうに歌いだし、サビで歌い上げるスタイルは変わりません。

この頃の楽曲は今聴き返してもなかなか優れものが多いことに気づきました。

嵐の中で 

 

2021年9月18日 (土)

中森明菜(1818)Pretend

「will」の中に収録されているこの曲は、有名ではないですが、傑作・佳作のひとつです。

作詞・野上ゆかな、作曲・山本姫子、編曲・藤原いくろう、というスタッフです。野上さんは明菜さんより10歳ほど年下の女性で本業は声優のようです。楽曲提供はごく少ない方です。山本さんは詳細は不明です。どういうきっかけで提供したかは分かりませんが、藤原氏のつながりでしょうか。

曲はとても良いです。知名度は低い人が傑作を書く良い例です。ダンスミュージックと歌謡曲とが融合したような感じで、80年代を思い出す旋律が繰り返して、明菜さんの歌唱もどこか昔帰りしたようなところがあります。

もっと積極的にTVに出て振り付け付きで披露して欲しかったですね。

Pretend 

 

2021年9月17日 (金)

中森明菜(1817)garnet

アルバム「will」の実質的な先頭曲のこの作品は、次の「Trust Me」とどこか似た曲調です。初めにサビを持ってくるところは違いますが、しっとりとした開始で途中のサビでポップな調子に変わるところは似ています。アレンジが同じ「藤原いくろう」だからかも知れません。

私はこの低音で始まる美しいメロディーが好きで、繰り返し聴いています。明菜さんも無理せずに自然体で歌っているようで、すぅっと頭に入ります。

田辺智沙さんが作詞作曲していますが、彼女はほとんど知られていません。経歴を見ると、明菜さんと同世代で、林哲司が才能を見出したようで他に数名に曲を提供しています。その辺から明菜さんと縁が出来たのではないかと想像します。今は職を変えているようです。

この曲は明菜さんの90年代の美しくかつ力のある声を聴くことのできるものの一つです。この声は疲れた心を癒し元気づける独特のもので、虜になります。もちろん詞や曲も良いのですが、中森明菜の声があるからこそ映える作品だと思います。

こういう楽曲を90年代に歌えたことは幸運で、財産だとおもいます。80年代の元気に代わって、包容力が支配しています。

Youtubeには歌唱動画や音源がないのが残念です。

2021年9月16日 (木)

中森明菜(1816)Trust Me(トラスト・ミー)

1999年12月1日に発売された39枚目のシングルです。1999年1月にリリースされた前作の「オフェリア」に続く楽曲ですから、約1年かかったことになります。ガウス時代最後のシングルになりました。

夏野芹子・作詞、原一博・作曲、藤原いくろう・編曲、というスタッフです。

アルバム「will」にはアルバムバージョンとシングルバージョンの両方が収録されており、少し違っています。

曲はJ-POPのリズム感がありながらしっとりとした歌謡曲っぽさも残りバランスが取れています。歌唱も良く声が出ており、安心して聴ける作品です。このころのシングルとしては一番か二番によいのではないかと思います。

ただ、チャート的には「will」もこの「Trust Me」も50位以下という残念な結果に終わっています。このことは90年代終わりころは既に中森明菜の人気が落ちていたことを意味します。昔のファンも年を取り生活に忙しくなり離れてしまった。あるいは新しいアーティストに心移りした。

どんな歌手でも通常はそうなるのが常です。それでも歌い続けるしかないのが運命・宿命です。音楽性、歌の完成度はどんどん上がっているのですが、時代にマッチングしていないだけの話なのです。

Trust Me 

 

2021年9月15日 (水)

中森明菜(1815)とまどい

1998年9月23日に発売されたシングルですが、アルバム「will」にも収録されています。先行シングル発売ということですが、willより1年以上前に発売していますから先行というには早すぎる感じです。ちなみに1998年は「帰省」「今夜、流れ星」「とまどい」と年間3曲シングル発売しており、ドラマ化づいていた頃ですが再び音楽で表舞台に出ようとしていたと思います。

森浩美・作詞、juni・作曲、Max Brightstone名義で明石昌夫・編曲のスタッフです。TBS系テレビドラマ『花王愛の劇場 39歳の秋』主題歌に起用されました。

楽曲としては普通の曲だと思います。ドラマとのタイアップは90年代に入り、どの歌手も行っていたプロモーション方法でした。

90年代に入り、レコード会社が変わりスタッフも変わったことから歌唱法が変化したことは事実です。どこが変わったかと言えば、ソフトで軽い歌い方が増えた。もちろん「帰省」のような重厚な曲も歌いましたが、それはむしろ例外的で、どちらかと言えば軽めの楽曲が増えました。この曲もそうです。

それに伴い、やや甘えるようなソフトタッチの歌唱法が目立つようになりました。硬派の突き放したような歌唱は影を潜めました。もはやかつてのアイドルではないのだから当然でしょうが、厳しいテーマの曲も歌いにくくなったと思います。当時の音楽界の風潮に影響されたのかも知れません。

ガウスとの関係が良くなかったというのも一因かも知れませんが、明菜さん自身が自己主張をしにくくなった(しなくなった)のか、スタッフと妥協をかなりしたのではないか。80年代の若いころに強烈な自己主張してそれが結果的に成功体験として残ったのに反し、90年代からは逆に失敗体験が重なり自信喪失にもなっていたのではないか。それが突き抜けた感じがだせなくなった理由の一つではないか。「山口百恵は菩薩である」という著書で有名な平岡正明が96年に著した「中森明菜ー歌謡曲の終幕」で、90年代の中森明菜は面白くなくなった、つまらなくなったというような批評をしているのはそれが原因ではないか。

この曲に限りませんが、アルバム曲もシングル曲も突出したものが少ないのが残念です。もちろん個人的にはどの曲も良曲で聴いています。

とまどい 

 

2021年9月14日 (火)

中森明菜(1814)will

1999年12月1日に発売された、ガウス時代最後のアルバムです。プロデュースは前作と同じ藤原いくろうでした。

楽曲の構成を見て分かるのは、前作「SPOON」とのダブりが多いこと。また同じ曲のリミックスの異なる曲を入れていること。オリジナル楽曲が少ないこと(「garnet」「Pretend」「こんなにも…」の3曲のみ)、先行シングルとして既に出していた曲が多いこと(「とまどい」「オフェリア」「Trust me」)、です。

これらから想像されるのは、ガウス--藤原いくろう--中森明菜、の間で何らかの理由で音楽性の葛藤が起きて方向性が揺らいでいたのだろうということです。それぞれには、相手への要望や不満がたまっていたでしょう、また明菜さん自身も自責や悔しさもあったのではないか。内容は分かりませんが、音楽を聴いているとコンセプトが不明瞭な気がしてきます。一つ一つは傑作と呼んでよいと思いますが、全体としてどうなのか。結局不満の残る作品だったと思います。

明菜さんとガウス社長との関係悪化については、いろいろ取りざたされましたが、コミュニケーション不足の感があり、一方的な理由はありえないのではないか。今の時代なら何か解決手段があった気がします。

#タイトル 作詞 作曲 編曲 時間
1「tobira 〜OVERTURE」 藤原いくろう 藤原いくろう
2「garnet」 田辺智沙 田辺智沙 藤原いくろう
3「Trust Me 〜all' espanola」 夏野芹子 原一博 藤原いくろう
4「Pretend」 野上ゆかな 山本姫子 藤原いくろう
5「嵐の中で 〜misterioso "A"」 夏野芹子 ORIGA 岩崎元是
6「幻惑 〜amabile "A"」 夏野芹子 小林明子 岩崎元是
7「帰省 〜Never Forget〜 Taste "A" Version」 鈴康寛・atsuko 鈴康寛 藤原いくろう
8「こんなにも…。」 atsuko 前田克樹 藤原いくろう
9「月の微笑 〜Accoustic Version」 夏野芹子 藤原いくろう 藤原いくろう
10「will」
11「とまどい」 森浩美 juni Max Brightston
12「オフェリア」下郷亜紀 島野聡 上出優之利
13「Trust Me」(secret track) 夏野芹子 原一博 藤原いくろう

 

2021年9月13日 (月)

中森明菜(1813)オフェリア

1998年9月にリリースされた「とまどい」に続く楽曲。1999年12月1日発売のスタジオ・アルバム『will』からの先行シングルとして約1年前の1999年1月21日に発売されました。先行と言うにしては早すぎる感じですが。

下郷亜紀・作詞、島野聡・作曲、上出優之利・編曲のスタッフです。いずれの方々も存じ上げませんので、余り知名度はないと思います。どういう人脈の方なのでしょうか?

この楽曲は日本テレビ・よみうりテレビ系連続テレビドラマ『ボーダー 犯罪心理捜査ファイル』のオープニングテーマ曲に起用されました。このドラマは明菜さんが主演を務めました。刑事事件ものの結構重いドラマでした。

「オフェリア」というタイトルはシェークスピアの戯曲「ハムレット」に出てくる人物から来ているそうです。痛みや悲しみを持っている人間の気持ちを表しているということでしょうか。曲は良作だと思います。ただドラマに引きずられて暗さが過度に強調されたため、余り広くは受け入れられなかったことは残念です。90年代の終わりころは明菜さんも歌の世界で壁を感じていただろうことは想像できます。自分のイメージが一方的に暗く重く受け取られることに対する反抗心もあったのではないかと思います。

オフェリア 

 

2021年9月12日 (日)

中森明菜(1812)祝福

「SPOON」の曲で、作詞・園田利隆、作曲・アルベルト城間です。「楽園の女神」と同じ作曲者であるように、きめ細かな起伏に富み、美しいメロディーラインが特徴です。アレンジ(編曲)が同じ藤原いくろうですが、2つは正反対のアレンジをしているように見えます。そのため、歌唱法も対照的です。

柔らかく囁くような歌いだしで、祝福の意味を表現しています。暗くならないように明るい高めの声で歌っています。包み込むような歌い方は現在までも続く別バージョン「明菜ビブラート」だと思います。

ところで作詞者の園田利隆(園田 凌士)氏は1975年生まれで明菜さんより10歳年下ですが、2014年に病気で38歳で亡くなっています。

祝福

 

2021年9月11日 (土)

中森明菜(1811)今夜、流れ星

「SPOON」の曲でかつ、1998年5月21日にCDシングル選考発売された曲です。夏野芹子・作詞、宇都美慶子・作曲、白川雅・編曲です。

前の「雨の日は人魚」と同様にAメロの出だしが重く苦しそうに聴こえます。サビに移ってからはスケールのあるバラードになり明菜さんの持ち味が出てきます。全体に起伏を付けたいという意図はくみ取れますが、曲としては上手くない取り組み方だと思います。ストレートに歌って欲しいとの思いが強いです。

アルバム全体の中では座りが良いのですが、シングルとしてはどうか? ファンにも受け入れられなかったと思います。

ガウス時代の作品はスタッフも含めて優れた人たちを集めて良い曲を生みだしました。明菜さんも新しい側面を出そうとチャレンジ精神が旺盛で、歌唱法もいろいろ試行しているのは分かりました。これも時代の中で評価すべきことですが、更にもう一皮むけて力強い側面を見せていたらとの思いが残ります。

今夜流れ星 

 

2021年9月10日 (金)

中森明菜(1810)雨の日は人魚

「SPOON」の中で人気曲の一つに数えられているこの曲は、このころの彼女の気持ちを素直に表した歌い方だと思います。作曲は松田博幸で、彼は明菜さんと同世代のミュージシャンですが知名度は低く正しく評価されていません。

この曲は、別の曲「今夜、流れ星」と同様に、出だしのAメロを低く重く歌いだしています。サビに転じてからは明確なメロディーですが、Aメロが分かりにくく、リズムも引きずっているように感じます。そういう歌い方は80年代から同じなので、明菜さん流の解釈だと思いますが、もっと多様な歌唱法もあってよかったと思います。

「SPOON」の楽曲は個別には名作で、全体としては好きなアルバムです。

雨の日は人魚 

 

2021年9月 9日 (木)

中森明菜(1809)楽園の女神

「SPOON」の中でも出色のメロディーをもつ曲で、どこか80年代の香りがします。作詞は佐竹正児(誤「夏野芹子」を訂正)、作曲はアルベルト城間という日系三世のペルー人だそうです。「ディアマンテス(DIAMANTES)」というバンドを作り活動しているとのこと。

歌詞も良いが何といってもメロディーラインの高揚感が良い。ラテンサウンド的な乗りで、あたかも85年以降の異国情緒曲(タンゴ味の「タンゴ・ノアール」「最後のカルメン」「ミロンギータ」など)を想起させます。作者も同年代であることから、20代の明菜のイメージを思い出して作ったことが想像されます。

なお同じ作者の曲「祝福」も同様に派手なメロディーですが、明菜さんは全く異なる歌唱法を取っています。これはこれで有りですが、もし「楽園の女神」のような歌い方をしていればまた違った感じになったでしょう。

楽園の女神 

 

2021年9月 8日 (水)

中森明菜(1808)BLOWING FROM THE SUN

「SPOON」の曲はORIGA作曲のものとそうでないものに分けられると言っても良い。作詞は「帰省~Never Forget~」「楽園の女神」「祝福」を除き全て夏野芹子だが、作曲はばらついている。それでもORIGAの曲とそれ以外はかなり感触が違う。なぜだろうか考えた。

ORIGAは日本を拠点に活動したロシア人のシンガーソングライターで、2015年に44歳の若さで亡くなりました(肺がん)。
そうした人物であることを知ってからこの曲を聴き返すと、どこかスケールの大きさ、大陸的な明るさと深さを感じます、「ユアバースデイ」もそうです。日本的な繊細さやこじんまり感ではないもっと別の良さが迫ってきます。

2021年9月 6日 (月)

中森明菜(1807)ユア バースデイ

90年代の曲は地味で人気が低いのが残念ですが、実は傑作が揃っています。私の好きな曲でもあるこの作品は作詞夏野芹子/作曲ORIGAで、アルバム「SPOON」の中の一曲。

この曲に限ったことではありませんが、90年代に入るとなぜか明るめで可愛らしさのある楽曲が増えてきます。別に「アイドル帰り」でもないでしょうが、そういった傾向の曲を欲したのだろうかと考えてしまいます。もちろん、「帰省」とか「愛撫」とか重めで大人っぽい曲も健在ですが、軽めの曲が入ると目立つのです。

しかし明菜さんはやはり哀しみを歌うのが合っていると思います。別に不幸が似合うのではなく、人間の深い理解に基づく悲しさや哀愁感は明菜さんしか出せないものがあります。声の質もそうだし、歌唱法・発声法もそうです。

ユア バースデイ  

 

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